たむたむの配当金生活への道

草食系投資家のたむたむが、高配当株への投資で夢の配当金生活を目指します。

現在の投資スタンス

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私がブログを始めた3年半前はインカムゲイン重視の高配当株投資がポートフォリオの100%を占めていました。それが3月のコロナショックを経て大きく変わってきていますので、私の頭の整理のために、現在の投資スタンスをまとめてみました。

 

現在のアセットアロケーション

9月25日現在のアセットアロケーションは次のようになっています。

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これまでポートフォリオの中心だった高配当株は、REITを含めて現在ではポートフォリオの51.5%にまでシェアが低下しています。

一方、日本株でも米国株でも配当がほとんど期待できない成長株を取り入れています。

 

 

 

 

コロナショック前までの考え方

コロナショック前までは高配当株投資に集中していて、資産の評価額以上に予想配当金収入を増やすことを重視していました。

では数ある投資手法の中でなぜ高配当株投資を選んだかということですが、単純にメンタル面で楽だったからです。高配当株投資では、基本的には株価の変動を気にする必要がなく、定期的に配当金収入があり、さらに株価が上がればキャピタルゲインを得られます。配当をもらって気長に待っていれば、そのうち突然株価が上がるようなラッキーもあるといった感じですね。減配リスクを抑えるように銘柄選択には注意する必要がありますが、成長株の業績がコケるリスクよりは簡単に避けられると思っています。

高配当株投資のメリットは、普段は配当金収入を得ながら株価は気にせず、たまに株価が高騰すればキャピタルゲインも得られることで、少なくともコロナショック前まではそれなりに有効に機能していました。

高配当株投資に対する批判として、わずかな配当金を得てもそれ以上に株価が下がれば無意味だとは、高配当株は事業の成長性がないから将来ジリ貧だといったことがありますが、メガバンクは数年単位で株価は変動していますし、総合商社はバフェット氏の投資で注目されましたが、万年割安で放置されているものの成長性が期待できますし、通信会社は足元では株価が下がっていますが、株価は安定していて業績も緩やかな成長が期待できます。ハイテクグロース株のような爆発的な株価の上昇は期待できませんが、高配当株もたばこや石油だけではありませんので、うまく組み合わせれば長期的には、高配当株=株価下落とは一概には言えないと思います。

 

 

 

 

コロナショック後の変化

コロナショックを経て、株式市場では安い株は安いまま放置され高い株ほど買われる傾向が強くなってきました。高配当株やJ-REITの株価がなかなか上がらない一方で、日米とも話題の成長株がどんどん高値を更新していくのを目にすると、ポートフォリオが高配当株のみというのはさすがに厳しいかなと感じるようになりました。

これは個人的な意見ですが、高配当株投資が合う投資家とは、すでに十分な資産額に達していて評価額の変動を気にする必要のない人か、別の収入が多くて定期的に追加投資ができる人だろうと思います。

私の場合は、コロナの影響で本業での収入が大きく減ってしまったため、追加的な入金が難しくなったことと、個人的な事情で近い将来資産を大きく減らさなければならないことがはっきりしてきたことから、高配当株投資のみでは厳しいと感じるようになりました。

 

成長株投資への挑戦

当然のことながら、高配当株投資と成長株投資は思考パターンが全く違います。高配当株投資で重要なことは、配当利回りが高いこと、FCFが安定していること、会社が配当維持や増配にコミットしていることで、バリュー株の一種として安く買えば買うほど有利になります。一方、成長株投資では、もちろんその企業の成長性を数値化して理論株価のようなものを算定できればバリュー株と同様に株価が割高、割安の判断がしやすいですが、現実には不確定要素が大きすぎるので、売上・利益の成長率とチャートの形で判断することになります。簡単に言えば、高配当株投資=逆張り、成長株投資=順張りなので、全く正反対な思考パターンになります。

米国株については幸いQQQという優れたETFがあるので、個別銘柄は諦め、QQQをメインとしつつ、QQQでは完全にカバーできない金融などを含むVUGを補完的に保有しています。そのため、現在はほとんど何もすることはありません。

日本株については、四季報2020年夏号から成長株をピックアップして短期トレードを始めました。マザーズ指数が好調なことに象徴されるように、今は日本株も成長株が強いため、高いものを買えばより上がるという具合に、僅かな利益であれば、割と簡単に得ることができます。ただ、いつまでもそのような恵まれた環境は続きませんので、株価より業績を重視した長期投資に切り替えていかなければいけないと感じています。

ただ、日本の成長株カテゴリのうち過半をSBGが占めています。SBGに対しては評価が大きく分かれるところで、それが故に当社が言う株主価値に対して株価が半分程度に放置されています。私は、SBGはバリュー株でありながら成長株であると考えていますので、現在はPFの約15%を占める主力株にしています。

 

 

 

 

これからの展望

プライベートの問題が整理され、住宅ローンもすべて返済した後に手元に2億円くらいの資産が残れば、高配当株をはじめとするインカム商品に細かく分散して、配当収入で5%くらいの利回りを目指すスタイルにするのが理想と考えています。

そこまではまだまだ遠い道のりですので、高配当株だけでは不十分で、米国市場の成長に賭けたり、SBGで大きなキャピタルゲインを狙ったり、短期トレードによって力ずくで資産を増やしたりしていくことも必要だと考えています。ただ、短期トレードについてはいつまでも上手くいくとは思っていませんので、売買していく中で長期的に成長の期待できる銘柄に絞り込んでいきたいとは思っています。

 

 

むすび

ここ数カ月で投資スタイルを大きく転換しました。その過程ではTwitterから得た情報も大変参考になりました。Twitterも使い方次第ではとても有益なもので、経験値のある方の深い投資哲学や、研究熱心な方の研究成果など、無償でも多くの情報を提供して頂けていることはありがたいことだと思います。私は今年の4月に高配当株投資家としてTwitterを始めたので、投資スタイルを転換したことで、フォロワーの方の期待を裏切ってしまったかもしれません。

株式投資で自分のスタイルを確立された方は素晴らしいと思いますが、私は未だに試行錯誤を続けています。そのため、初心者にアドバイスできるような立場でもありませんし、有益な情報を提供できるとも思えません。ただ、投資における迷いや失敗を共有することで、投資を始めて壁にぶち当たって悩んでいる人の参考くらいにはなるかもしれないと思っています。

 

なお、この記事はあくまで僕の個人的な見解を示したものなので、投資判断はくれぐれも自己責任でお願いします。